ネットワーク統合
Jamf Pro は Cisco Identity Services Engine (ISE) をはじめとするネットワークアクセス管理サービスと統合できます。ネットワーク統合によってサービスと Jamf Pro の通信が許可され、ネットワーク上にあるコンピュータやモバイルデバイスが所属オーガニゼーションの基準を順守しているかどうかを検証できます。Jamf Pro の情報に基づき、サービスはコンピュータやモバイルデバイスへ許可するアクセスレベルを決定し、エンドユーザに対する Messaging のほか、エンドユーザによるコンピュータやモバイルデバイスの登録コンプライアンスを Jamf Pro に照会します。
注: ネットワークアクセス管理サービスがエンドユーザにコンピュータやモバイルデバイスを Jamf Pro に登録するよう指示すると、インターネットにアクセスした際に Web ページ上で登録用 URL が提供されます。その後、エンドユーザは登録 URL にアクセスして、User-Initiated Enrollment を介して Jamf Pro に登録できます。詳しくは、User-Initiated Enrollment の設定 を参照してください。
ネットワーク統合によって、パスコードのロックやワイプ (消去) といったリモートコマンドを Jamf Pro 経由でネットワークアクセス管理サービスからコンピュータやモバイルデバイスへ送信することも可能になります。
Jamf Pro とネットワークアクセス管理サービスの統合準備として、Jamf Pro のネットワーク統合インスタンスを作成します。これによって以下が可能になります。
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Jamf Pro で site を定義する際は、ネットワーク統合インスタンスを追加する site を選択します。
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保存されているコンピュータおよびモバイルデバイスのアドバンス検索を選択します。ネットワークアクセス管理サービスはこれを利用して、コンピュータやモバイルデバイスによる所属オーガニゼーションの基準コンプライアンスを検証します。検索結果に表示されるコンピュータおよびモバイルデバイスは、コンプライアンス合格としてネットワークアクセス管理サービスへレポートされます。
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ネットワークアクセス管理サービス経由でエンドユーザへ表示されるコンプライアンスの検証失敗と改善のメッセージを指定します。
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ネットワークアクセス管理サービス経由でコンピュータをリモートでロックまたはワイプする際のパスコードを構成します。
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ネットワーク統合インスタンスを保存した後、ネットワークアクセス管理サービスが特定の Jamf Pro ネットワーク統合インスタンスとの通信に使用するネットワーク統合 URL を確認します。
重要: Jamf Pro で各 site を基盤とするネットワーク統合を使用する場合、ネットワーク統合を通じたコンピュータやモバイルデバイスのコンプライアンス検証と、site 専用の構成プロファイルやポリシーの間にコンフリクトが発生しないようにしてください。
要件
ネットワークアクセス管理サービスを構成し、MDM サーバと通信する方法の詳細と要件は、ベンダーの資料を参照してください。
ネットワークアクセス管理サービスが Jamf Pro を経由してリモートコマンドを送信できるようにするためには、現環境がコンピュータとモバイルデバイスにリモートコマンドを送信するための要件を満たす必要があります。詳しくは、コンピュータのリモートコマンド と モバイルデバイスのリモートコマンド を参照してください。
ネットワーク統合インスタンスの追加
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Jamf Pro にログインします。
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ページ右上隅の Settings (設定) をクリックします。
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Network Organization (ネットワークオーガニゼーション) をクリックします。
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Network Integration (ネットワーク統合) をクリックします。
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New (新規) をクリックします。
注: Jamf Pro では site ごとに一つのネットワーク統合インスタンスしか追加できません。すべての site にネットワーク統合インスタンスが存在する場合、新たに追加することはできません。
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Site をはじめ、コンプライアンス検証に使用するコンピュータやモバイルデバイスのアドバンス検索、ユーザ向けのコンプライアンス Messaging、コンピュータをリモートでロックやワイプする際のパスコード設定といったネットワーク統合インスタンスは領域内の設定で構成します。
注: 所定のコンピュータをリモートでロックやワイプするパスコード識別のため、コンピュータへパスコードを割り当てる方法として「任意のパスコード作成」を選択する場合、Jamf Pro のコンピュータ管理履歴の確認が必要です。詳しくは、コンピュータの履歴表示 を参照してください。
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Save (保存) をクリックします。
ネットワーク統合インスタンスを保存すると、ユニークのネットワーク統合 URL が領域の下に表示されます。ネットワークアクセス管理サービスはこの URL を使用して特定の Jamf Pro ネットワーク統合インスタンスと通信します。
関連情報
本ガイドの以下のセクションに関連情報が記載されています。
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Site
サイトの説明と Jamf Pro への追加方法 -
コンピュータのアドバンス検索
アドバンスコンピュータ検索の作成および保存の方法を学びます。 -
アドバンスモバイルデバイス検索
アドバンスモバイルデバイス検索の作成および保存の方法を学びます。