クラス
Apple の Classroom app または Casper Focus app で使用するクラスは、Jamf Pro によって作成できます。Jamf Pro でクラスを作成する時は、Payload ベースのインタフェースを使用して教師および生徒用のコンピュータと iPad に適用する設定を構成します。これらの設定は、クラスに含まれている Apple Classroom app 用のデバイスに適用されます。
また、Jamf Pro のアシスタントを使用して Apple School Manager で作成したクラスをインポートし、Apple の Classroom app で使用するように設定できます。Jamf Pro にクラスをインポートする際は、そのクラスに関連付けられているユーザもインポートします。
クラス Payload
使用環境で共有 iPad を使用しているかどうかにより、クラスに設定する payload が異なります。下表は、クラスに設定できる Payload の説明です。
Payload |
説明 |
一般 |
この payload では、クラスの表示名と説明を入力します。 |
生徒 |
この payload では、生徒をクラスに追加します。 |
生徒のユーザグループ |
この payload では、生徒のユーザグループをクラスに追加します。 |
教師 |
この payload では、教師をクラスに追加します。 |
教師のユーザグループ |
この payload では、教師のユーザグループをクラスに追加します。 |
モバイルデバイスグループ |
この payload では、モバイルデバイスグループをクラスに追加します。 |
App 使用制限 |
この payload では、生徒が使用できる app を制限します。 共有 iPad のみ |
ホーム画面レイアウト |
この payload では、生徒の iPad 上で Dock とページのレイアウトを構成します。 共有 iPad のみ |
Apple の Classroom App におけるクラス構成
Apple の Classroom app にクラスを作成する場合、以下の環境の設定を構成できます。
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共有 iPad を使用する環境 — この環境では、マネージド Apple ID を持つ生徒を含む生徒のユーザグループをクラスに追加しますまた、共有 iPad デバイスを含むモバイルデバイスグループも追加します。Jamf Pro で iPad またはコンピュータに割り当てた教師を (個人ユーザまたはユーザグループとして) クラスに割り当てます。
さらに、iPad における生徒のエクスペリエンスのカスタマイズに、app 使用制限およびホーム画面のレイアウト設定を含めることもできます。 -
共有 iPad を使用しない環境 — この環境では、各生徒を Jamf Pro の iPad に割り当てます。次に生徒を (個別ユーザまたはユーザグループとして) クラスに追加します。Jamf Pro で iPad またはコンピュータに割り当てた教師を (個人ユーザまたはユーザグループとして) クラスに割り当てます。
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コンピュータを使用する環境 — この環境では、Jamf Pro で生徒をコンピュータに割り当てます。次にその生徒を (個別ユーザまたはユーザグループとして) クラスに追加します。Jamf Pro で iPad またはコンピュータに割り当てた教師を (個人ユーザまたはユーザグループとして) クラスに割り当てます。
注: Jamf Pro でコンピュータに生徒か教師を割り当てる場合、必ず Jamf Pro でのユーザ名がそのコンピュータで MDM が有効なユーザのユーザ名に一致しなければなりません。ユーザの MDM 有効化については、次のナレッジベース資料を参照してください。
Apple Classroom app 用のクラスを作成する場合、 Jamf Pro は 教師や生徒のデバイスに関連 EDU プロファイルを自動的にインストールします。このプロファイルによって、教師と生徒はデバイス間通信ができるようになります。共有 iPad が iPad 上で有効になっている場合、生徒たちが共有 iPad デバイスにログインできることも確認できます。
Apple School Manager からインポートされたクラス
Apple School Manager からクラスをインポートし、Jamf Pro の新規クラスを自動作成します。Apple School Manager を統合する場合、インポートされたすべてのクラスの表示名に適用する変数を選択すると、クラス名のフォーマットを構成できます。(クラスの命名の詳細については、Apple School Manager との統合を参照のこと。)また、インポートされたクラスの生徒 payload および教師 payload には、Apple School Manager からインポートされた情報が自動的に読み込まれます。
また、インポートされたクラスの学生 payload および教師 payload には、Apple School Manager からインポートされた情報が自動的に読み込まれます。アシスタントによって、Apple School Manager のクラスリストからインポートしたいクラスを選択することができます。クラスをインポートする際に、そのクラスに関連付けられているユーザもインポートします。これにより Jamf Pro に新規ユーザを自動作成し、インベントリ情報を既存ユーザに追加します。Apple School Manager からインポートされたユーザの詳細については、Apple School Manager から Jamf Pro へユーザのインポート をご覧ください。
注: クラスがインポートされた後にユーザが Apple School Manager のクラスに追加された場合、そのユーザは Jamf Pro にインポートされ、Apple School Manager からインポートされたユーザに一致する Criteria (クライテリア) に基づき、設定した同期時間中に既存ユーザと照合されます。一致するユーザが無かった場合、インポート済みのユーザは新規ユーザとして Jamf Pro のユーザタブへ追加されます。詳しくは、Apple School Manager からインポートするユーザの照合 Criteria を参照してください。
クラスがインポートされた後、Apple School Manager Sync Time (Apple School Manager 同期時間) に基づきクラス情報が自動的にアップデートされます。(Apple School Manager Sync Time の構成に関する詳細は、Apple School Manager との統合 を参照のこと。)
要件
Apple の Classroom app で使用するクラスを作成する場合、以下が必要です。
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Jamf Proで、Apple Education Support が有効。(詳しくは、Apple Education Support 設定を参照してください。))
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Jamf Pro で iPad またはコンピュータに割り当てられた教師クラス内で生徒用コンピュータを使用する場合、必ずそのコンピュータに生徒を割り当てます。(詳しくは、ユーザ割り当て を参照してください。)
注: Jamf Pro でコンピュータに生徒か教師を割り当てる場合、必ず Jamf Pro でのユーザ名がそのコンピュータで MDM が有効なユーザのユーザ名に一致しなければなりません。ユーザの MDM 有効化については、次のナレッジベース資料を参照してください。
また、教師用および生徒用のデバイスが、Apple の Classroom app の最低限のデバイス要件を満たしていることを確認してください。デバイス要件の詳細については、App の Classroom ユーザガイドの「Classroom の要件」をご覧ください。
Apple School Manager からクラス情報をインポートするには以下が必要です。
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Apple School Manager と統合された Jamf Pro。(詳しくは、Apple School Manager との統合を参照のこと。)
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「ユーザ」 および 「クラス」 権限のある Jamf Pro ユーザアカウント
クラスの構成
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Jamf Pro にログインします。
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ページトップの Computers (コンピュータ)、Devices (デバイス)、または Users (ユーザ) をクリックします。
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Classes (クラス) をクリックします。
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新規クラスを作成するには、New (新規) をクリックして、以下を実行します。
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一般 Payload を使用して表示名とクラスの説明を入力します。
Apple School Manager を統合する際にクラス説明フォーマッを指定した場合、Description (説明) フィールドは編集できません。詳しくは、Apple School Manager との統合 を参照してください。注: クラスの説明は、Jamf Pro から Apple School Manager に同期しません。
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生徒 payload または生徒のユーザグループ payload を使用して、生徒をクラスに追加します。
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教師 payload または教師のユーザグループ payload を使用して、教師をクラスに追加します。
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Apple School Manager からクラス情報をインポートするには、Import (インポート) をクリックして、以下を実行します。
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画面上の指示に従って、クラス情報をインポートします。
注: 大量 (1万件など) のクラスをインポートする場合、インポートプロセス進行中のアシスタントにプログレスバーが表示されます。Done (完了) をクリックすれば、インポート進行中に別の管理タスクを実行できます。
Apple School Manager から Jamf Pro 内の現在有効なユーザと一致するユーザをインポートする場合、インポートされたユーザを現在有効なユーザに一致させることも、Apple School Manager からインポートした情報によって Jamf Pro 内に新規ユーザを作成することもできます。
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Done (完了) をクリックします。
Jamf Pro へインポートされたユーザ情報はユーザタブに適用されます。ユーザ情報のインポートの詳細については、Apple School Manager から Jamf Pro へユーザのインポート をご覧ください。
サイトアクセス権のみの場合、クラスはそのサイトに限定してインポートされます。 -
インポートしたクラスをクリックし、次に Edit (編集) をクリックして、デバイスおよびオプションの共有 iPad payload をクラスに追加します。
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以下の手順でクラスにコンピュータまたはモバイルデバイスを追加します:
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モバイルデバイスグループ payload を使用して、クラスにモバイルデバイスグループを追加します。
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コンピュータに割り当てられた生徒を追加することで、コンピュータをクラスに追加します。
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(オプション) 使用環境下で共有 iPad を使用している場合は、以下を実行します。
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App 使用制限 payload を使用して、共有 iPad でユーザが使用できる app を制限します。
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ホーム画面レイアウト payload を使用して、iPad 上で Dock とページのレイアウトを構成します。
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Save (保存) をクリックします。
留意点
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クラスサイトを変更した場合、そのクラスに属すデバイスは削除されます。まだ新規 site に追加されていないユーザも、そのクラスから削除されます。
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クラスを削除すると、クラスのデバイスから EDU プロファイルも削除されます。
関連情報
本ガイドの以下のセクションに関連情報が記載されています。
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モバイルデバイス Prestage Enrollment (事前登録)
Jamf Pro で iPad を 登録する際に、共有 iPad を有効にする方法を確認します。 -
グループについて
マネージド Apple ID を基盤とするスマートユーザグループまたはスタティックユーザグループを作成できます。
関連情報は、次のテクニカル資料を参照してください。
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Supporting Apple’s Classroom App and Shared iPad Using Jamf Pro (Jamf Pro で Apple Classroom App と共有 iPad をサポートする方法)
Apple の Classroom app および共有 iPad を Jamf Pro でサポートするステップバイステップの手順をご覧ください。 -
Integrating with Apple School Manager to Support Apple's Education Features Using Jamf Pro (Jamf Pro で Apple School Manager を統合し、Apple Education の機能をサポートする方法)
Jamf Pro と Apple School Manager を統合し、Apple の教育用機能に対応させるステップバイステップの手順をご覧ください。