In-House App
In-house app は、Apple Developer Enterprise Program を通じて開発されたエンタープライズ app です。Jamf Pro によって in-house app をユーザや iOS デバイス、Apple TV デバイス (tvOS 10.2 以降) へ配布できます。App 配布後は、アップデート配布やモバイルデバイスからの削除にも Jamf Pro を使用できます。
Apple Developer Enterprise Program の詳細や登録方法については、以下の Web サイトを参照してください。
https://developer.apple.com/programs/enterprise/
In-house app の配布前に app のホスティング先を考える必要があります。In-house app には、次の 3 つのホスティング先があります。
-
配布ポイント— 主要配布ポイントがクラウド配布ポイントの場合、Jamf Pro で App を主要配布ポイントへアップロードできます。
注: ファイル共有配布ポイントへ app を複製することはできません。
-
Jamf Pro データベース—主要配布ポイントがファイル共有配布ポイントである場合、Jamf Pro を使用して app をアップロードし、Jamf Pro データベースをホスティング先にできます。
-
Web サーバ—このロケーションを使用するには、配布前の app を必ず Web サーバでホストします。App 配布時にホスティング先の URL を指定します。
主要配布ポイントがファイル共有配布ポイントである場合、大型 app は Web サーバでホストすることをお勧めします。
また、Jamf Pro により JSON Web Token (JWT) を構成して、ウェブサーバからの iOS および tvOS インハウスアプリの配布を管理することができます。Jamf Pro データベースからダウンロードされた In-house app は、JWT で自動的にセキュア化されます。詳しくは、ナレッジベース資料の「Configuring a JSON Web Token to Secure Downloads of iOS and tvOS In-House Apps and Books (iOS および tvOS In-house apps と In-house eBooks のセキュアなダウンロードための JSON ウェブトークンの構成)」を参照してください。
In-house app を配布する際は、ホスティング先や配布方法のほか、マネージド app にするかしないかなどの app 設定を構成します。(詳しくは、App の配布方法の確認、およびマネージド app の確認を参照のこと。)その後、app を受け取るユーザやモバイルデバイスを指定します (「適用範囲」)。
モバイルデバイスへ配布されたマネージド In-house app は、app 検証設定で検証できます。詳しくは、In-House App 検証設定 を参照してください。
注: 個人所有 iOS デバイスへ配布する、またはそこから削除するマネージド In-house app を指定するには、デバイスの管理タスクを実行するプロファイルの app payload を必ず使用します。詳しくは、個人所有デバイスのプロファイル を参照してください。
マネージド app の構成
管理されたアプリをモバイルデバイスへ配布する前に、Jamf Pro で環境設定および設定を構成できます。
また、Jamf Pro に属性値が保管されているマネージド app の設定入力に使用できる変数がいくつかあります。これによって、app 配布先となるユーザやモバイルデバイスの個別情報を含む環境設定を作成できます。
モバイルデバイスへ app がインストールされると、その変数が Jamf Pro の対応属性に置き換えられます。
変数 |
モバイルデバイス情報 |
$DEVICENAME |
モバイルデバイス名 |
$SERIALNUMBER |
シリアル番号 |
$UDID |
UDID |
$USERNAME |
ユーザ名 |
$FULLNAMEまたは$REALNAME |
Full Name (氏名) |
|
E メールアドレス |
$PHONE |
電話番号 |
$ROOM |
ルーム |
$POSITION |
ポジション |
$MACADDRESS |
MAC アドレス |
$JSSID |
Jamf Pro ID |
$APPJSSID |
App の Jamf Pro ID |
$SITEID |
Site ID |
$SITENAME |
Site 名 |
$BUILDINGNAME |
建物名 |
$BUILDINGID |
建物 ID |
$DEPARTMENTID |
部署 ID |
$DEPARTMENTNAME |
部署名 |
$JPS_URL |
Jamf Pro URL |
要件
In-house app の配布には以下が必要です。
-
App のバンドル識別子 (app 用の PLIST ファイル内にある)
-
アーカイブ済み app ファイル (.ipa) または app のホスティング先である Web サーバの URL
注: Web サーバで app をホストしている場合、アーカイブ済み app ファイルの MIME タイプは「/application/octet-stream」である必要があります。
管理対象アプリケーションの設定は、iOS 7以降のモバイルデバイス、またはtvOS 10.2以降のApple TVデバイスにのみ適用されます。
App 別 VPN 接続は、iOS 7 以降のモバイルデバイスのみに適用されます。
In-House app の配布
-
Jamf Pro にログインします。
-
ページトップの Devices (デバイス) をクリックします。
-
Mobile Device Apps (モバイルデバイス Apps) をクリックします。
-
New (新規) をクリックします。
-
In-house app を選択し、Next (次へ) をクリックします。
-
一般領域を使用し、配布方法やホスティング先といった app 設定を構成します。
Hosting Location (ホスティング先) のポップアップメニューから 「配布ポイント」 または 「jamfsoftware データベース」 を選択する場合は、アーカイブ済み app ファイルを必ずアップロードしてください。注: iOS 10.3 以降、モバイルデバイスの app ダウンロードには、テザリング (Tethered) ネットワーク接続 を要求できます。テザリングネットワーク接続には、Wi-Fi をオフにした状態で Ethernet 経由でインターネット接続した macOS 10.12.4 以降のコンピュータが必要です。テザリングキャッシュサービスはコンピュータのスリープ状態を阻止するため、ポータブルコンピュータは必ず電源に接続してください。Require tethered network connection for app installation (app インストレーションにテザリングネットワーク接続を要求) のチェックボックスを選択します。このチェックボックスは、Distribution Method (配布方法) のポップアップメニューで「Install Automatically/Prompt Users to Install (自動インストール/ユーザプロンプトによるインストール)」が選択されている場合のみ、表示されます。App アップデートにテザリング接続は必要ありません。この設定は app の初回インストレーションのみに適用されます。
-
Scope (適用範囲) タブをクリックし、App の適用範囲を設定します。
詳しくは、Scope を参照してください。 -
(オプション、iOS のみ) Self Service (セルフサービス) タブをクリックし、Self Service における app の表示方法を構成します。Description (説明) フィールドの Markdown (マークダウン) を使用すれば、Self Service の app について説明する表示テキストをカスタマイズできます。
詳しくは、ナレッジベース資料の Using Markdown to Format Text (マークダウンを使用したテキストフォーマット) を参照してください。注: Self Service タブが表示されるのは、Distribution Method (配布方法) のポップアップメニューで 「Self Service で使用可能にする」 が選択されている場合に限られます。
-
(オプション) App Configuration (app 構成) タブをクリックし、必要に応じて環境設定を構成します。
注: App Configuration (app 構成) タブは、Make App Managed when possible (可能な場合は app をマネージドにする) のチェックボックスが選択されている場合に限り、表示されます。
ユーザ設定を生成するヘルプについては、AppConfig Generator リンクをクリックしてください。AppConfig Generator によって、Preferences (環境設定) フィールドに入力する PLIST ファイルを生成できます。AppConfig についての詳細は、以下の AppConfig Community ウェブサイトを参照してください。
https://www.appconfig.org -
Save (保存) をクリックします。
Scope (適用範囲) に含まれるモバイルデバイスが次回 Jamf Pro と通信する際に app が配布されます。Scope (適用範囲) の対象ユーザが追加された場合、次回 Jamf Pro と通信する際に、それらのユーザが割り当てられたデバイスに app が配布されます。
In-House app アップデートの配布
-
Jamf Pro にログインします。
-
ページトップの Devices (デバイス) をクリックします。
-
Mobile Device Apps (モバイルデバイス Apps) をクリックします。
-
アップデートしたい app をクリックします。
-
以下のいずれかを実行します。
-
Web サーバをホスティング先とする In-house app のアップデートを配布するには、新たなアーカイブ済み app ファイルを Web サーバへアップロードし、app の URL を更新します。
-
配布ポイントまたは Jamf Pro データベースをホスティング先とする In-house app のアップデートを配布するには、Jamf Pro を使用して新たなアーカイブ済み app ファイルをアップロードします。
-
-
App の新しいバージョン番号を入力します。
重要: バンドル識別子は変更しないでください。Jamf Pro は既存のバンドル識別子を使用してアップデートを配布します。
-
Save (保存) をクリックします。
Scope (適用範囲) に含まれるモバイルデバイスが次回 Jamf Pro と通信する際にアップデートが配布されます。
モバイルデバイスから In-House app を削除
1 台以上のデバイスから In-House app を削除するには、Scope (適用範囲) からユーザまたはモバイルデバイスを削除します。
-
Jamf Pro にログインします。
-
ページトップの Devices (デバイス) をクリックします。
-
Mobile Device Apps (モバイルデバイス Apps) をクリックします。
-
削除したい app をクリックします。
-
Scope (適用範囲) タブをクリックし、必要に応じて適用範囲からユーザまたはモバイルデバイスを削除します。
詳しくは、Scope を参照してください。 -
Save (保存) をクリックします。
Scope (適用範囲) に含まれるモバイルデバイスが次回 Jamf Pro と通信する際に app が削除されます。
関連情報
本ガイドの以下のセクションに関連情報が記載されています。
-
App Store App
App Store app の配布、アップデート、削除の方法を確認します。 -
モバイルデバイス用 App の表示
モバイルデバイスの Scope (適用範囲) にある App を表示する方法を確認します。 -
保留中のモバイルデバイス管理コマンドの表示
モバイルデバイスで保留されている App のインストールや削除を確認、もしくはキャンセルする方法を確認します。 -
モバイルデバイスの App インストール表示
モバイルデバイスの App インストールの状況 (完了、保留、失敗) を表示する方法を確認します。保留中の App インストールをキャンセルする方法も確認します。 -
モバイルデバイス構成プロファイル
Per-App VPN 接続を使用してモバイルデバイス構成プロファイルを作成できます。
関連情報は、以下のJamf Pro のベストプラクティス・ワークフローを参照してください。
iOS app と tvOS app の配布コントロール
Jamf Pro で iOS app と tvOS app を制限する方法を確認します。
以下に挙げるナレッジベースの資料に関連情報が記載されています。
Hosting In-House Books and Apps on a Tomcat Instance (Tomcat インスタンスで In-house Books、App をホストする方法)
Jamf Pro のホスティング先の Tomcat インスタンスで In-House app をホストする方法を確認します。