コンピュータの拡張属性
拡張属性を使用すると、追加のインベントリ情報を収集できます。拡張属性値は、次のいずれかの入力タイプを使用して入力されます:
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テキストフィールド
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ポップアップメニュー
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スクリプト
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LDAP 属性マッピング
Jamf Pro では、Jamf Pro で利用可能なテンプレートから、または Jamf Nation から拡張属性をアップロードすることにより、手動で拡張属性を作成できます。
例:
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テキストフィールドの入力により、コンピュータの廃止日を収集できます。
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スクリプト入力により、コンピュータ上の会社のウイルス対策ソフトウェアに関するデータを収集できます。
拡張属性は、スマートグループの基準として、または構成プロファイルの変数として使用できます。これにより、拡張属性で収集されたデータに基づいて動的管理ワークフローおよびタスクを管理できます。
注: 入力タイプとデータタイプ (文字列、整数、日付) によっては、拡張属性が時間とネットワークトラフィックをインベントリ収集プロセスに追加する場合があります。
拡張属性入力タイプ
拡張属性は、入力タイプを使用してインベントリデータを収集します。以下の入力タイプを構成できます:
テキストフィールド
インベントリ情報または Recon のテキストフィールドを表示して、インベントリデータを収集できます。Recon での登録中や Jamf Pro を使用して、いつでもこのフィールドに値を入力できます。
注: 手動で作成された拡張属性のみがテキストフィールドを使用できます。
ポップアップメニュー
インベントリ情報または Recon のポップアップメニューを表示して、インベントリデータを収集できます。Recon を使用してコンピュータを登録する際、または Jamf Pro を使用している時は、いつでもポップアップメニューから値を選択できます。
注: ポップアップメニューは、手動で作成された拡張属性によってのみ構成できます。
スクリプト
コンピュータが Jamf Pro へインベントリを送信する度に、データ値を返すスクリプトを実行できます。独自の拡張属性スクリプトを作成するか、Jamf Pro のテンプレートから作成できます。
拡張属性スクリプトを書き込むときは、次の点に注意してください:
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スクリプトは、インタプリタがインストールされたあらゆる言語で書き込めます。最も一般的なインタプリタは、Bash、Perl、および Python です。
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スクリプトで拡張属性を読み込む際は、<result></result> タグに挟まれたテキストが Jamf Pro に保存されます。
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拡張属性を一時的に無効にして、プロセスのトラブルシューティングを行うことができます。
次のスクリプト例は、Mac コンピュータからホスト名を収集します:
#!/bin/bash
echo "<result>`hostname 2>&1`</result>"
その他の例とテンプレートについては、Jamf Nation のExtension Attributes (拡張属性) ウェブページを参照してください。
LDAP 属性マッピング
LDAP 属性マッピングを使用して、拡張属性を自動入力できます。拡張属性は、「memberOf」などの LDAP サーバからの複数値属性によって自動入力できます。拡張属性の基準と「持つ」または「持たない」演算子を使用したスマートグループと高度な検索を作成する場合に、あとで複数の値を使用できます。
LDAP 複数値拡張属性を使用するときは、以下の制限を考慮してください:
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スマートグループとアドバンス検索を作成する場合、基準値はコンピュータインベントリに返される値を正確に反映する必要があります。正確な値を使用できるように、拡張属性のインベントリ値をコピーして、基準値フィールドに貼り付けてください。
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複数値属性マッピングは、ネストされたグループでは機能しません。User レコードに直接リストされているグループだけが、マッピングされた LDAP 拡張属性に表示されます。
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拡張機能が正しく機能するためには、LDAP サーバから返される値に、縦棒の繰り返し文字 (ASCII code 124, HTML entity = |) を含めることはできません。
拡張属性 ID と変数
コンピュータ拡張属性の作成により、構成プロファイル設定の入力に使用する変数を生成できます。変数は $EXTENSIONATTRIBUTE_# です。ここで # は拡張属性 ID です。
構成プロファイル用 Payload 変数の使用についての詳細は、コンピュータ構成プロファイル を参照してください。
テキストフィールド、ポップアップメニューやスクリプト入力タイプを使用する拡張属性の場合、拡張属性 URL で ID 番号を探せます。以下の URL では、「id=2」が拡張属性 ID 番号を示します。
例:https://instancename.jamfcloud.com/computerExtensionAttributes.html?id=2&o=r
LDAP 属性マッピング入力タイプの拡張属性の場合、ID 番号は、拡張属性を保存した後、LDAP 属性変数フィールドに表示されます。
手動によるコンピュータ拡張属性の作成
要件
「LDAP 属性マッピング」入力タイプのコンピュータ拡張属性を作成するには、以下が必要です:
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Jamf Pro で構成された LDAP サーバ
詳しくは、LDAP ディレクトリサービスとの統合 を参照のこと。 -
LDAP からユーザと位置の情報を収集するように構成されたコンピュータインベントリ収集設定。
詳しくは、コンピュータインベントリ収集設定 を参照してください。
手順
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Jamf Pro にログインします。
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ページ右上隅の Settings (設定) をクリックします。
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Computer Management (コンピュータ管理) をクリックします。
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「コンピュータ管理-管理フレームワーク」のセクションで Extension Attributes (拡張属性) をクリックします。
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New (新規) をクリックします。
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以下の設定を構成します:
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拡張属性に名前を付けます。
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(オプション) 説明を入力します。
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Data Type (データタイプ) ポップアップメニューから収集されるデータのタイプを選択します。
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Inventory Display (インベントリ表示) ポップアップメニューから、Jamf Pro で拡張属性を表示するカテゴリを選択します。
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Input Type (入力タイプ) ポップアップメニューから拡張属性を自動入力する入力タイプを選択します。
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Save (保存) をクリックします。
テンプレートを使用したコンピュータ拡張属性の作成
Jamf Pro には、一般的に使用される拡張属性のテンプレートが数多く内蔵されています。
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Jamf Pro にログインします。
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ページ右上隅の Settings (設定) をクリックします。
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Computer Management (コンピュータ管理) をクリックします。
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「コンピュータ管理-管理フレームワーク」のセクションで Extension Attributes (拡張属性) をクリックします。
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New From Template (テンプレートから新規作成) をクリック。
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使用したい拡張属性のテンプレートをクリックします。
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(オプション) 必要に応じて、設定内容を変更します。
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Save (保存) をクリックします。
コンピュータ拡張属性テンプレートのアップロード
Jamf Nation から取得した拡張属性テンプレートをアップロードし、拡張属性を作成できます。Jamf Nation の拡張属性テンプレートは、以下で入手可能です。
https://www.jamf.com/jamf-nation/third-party-products/files/extension-attributes
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Jamf Pro にログインします。
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ページ右上隅の Settings (設定) をクリックします。
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Computer Management (コンピュータ管理) をクリックします。
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「コンピュータ管理-管理フレームワーク」のセクションで Extension Attributes (拡張属性) をクリックします。
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Upload (アップロード) をクリックし、拡張属性テンプレートをアップロードします。
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(オプション) 必要に応じて、設定内容を変更します。
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Save (保存) をクリックします。
コンピュータの拡張属性を無効にする
ワークフローをトラブルシューティングするために、スクリプト入力タイプの拡張属性を一時的に無効にすることができます。その拡張属性によって収集されたデータを保持するか削除するかを選択することもできます。
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Jamf Pro にログインします。
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ページ右上隅の Settings (設定) をクリックします。
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Computer Management (コンピュータ管理) をクリックします。
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「コンピュータ管理-管理フレームワーク」のセクションで Extension Attributes (拡張属性) をクリックします。
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無効にする拡張属性を選択します。
注: スクリプト入力タイプの拡張属性のみ無効にできます。
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Edit (編集) をクリックします。
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Enabled (有効)(スクリプト入力タイプのみ) チェックボックスを選択解除します。
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Save (保存) をクリックします。
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ポップアップダイアログを使用して、次のいずれかを選択します。
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拡張属性によって収集されたデータを保持するには、Retain Existing Data (既存のデータの保持) を選択し、次に Save (保存) をクリックします。
注: 無効した拡張属性によって収集されたデータを使用するすべての設定とコンピュータは、拡張属性が無効になる前に収集された最後の値を表示または使用します。
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拡張属性によって収集されたデータを削除するには、Delete Existing Data (既存のデータの削除) を選択し、次に Save (保存) をクリックします。
注: Smart Computer Groups やその他の設定が、拡張属性データを使用している場合、既存のデータを削除するとそれらの項目が正しく機能しなくなる可能性があります。
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関連情報
本ガイドの以下のセクションに関連情報が記載されています。
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コンピュータインベントリ表示設定
簡易コンピュータ検索の結果に拡張属性を表示できます。 -
コンピュータインベントリ情報
コンピュータから収集した拡張属性を表示し、スクリプトで実行しない拡張属性の値を編集できます。 -
スマートグループ
拡張属性に基づいて、スマートコンピュータグループを作成できます。