OS Package の構築
Composer では、アプリケーションやファイルの展開パッケージだけでなく、構成済みオペレーティングシステムの DMG を作成することもできます。OS Package は手間をかけずにネットワーク全体の整合性を向上します。
ディスクユーティリティアプリケーションと同様、Composer は DMG 作成前に不要なファイルを削除し、OS のクリーンアップを実行してから OS Package を構築します。
OS Package のクリーンアップは、以下の方法で管理します。
ディスクイメージの圧縮
OS Package の DMG を圧縮するオプションです。
一時ファイルの削除
このオプションでは、OS Package を作成する前にあらかじめ/private/tmp にあるファイルを削除します。 通常、これらのファイルは起動中に削除されます。
バーチャルメモリファイルの削除
OS Package を作成する前にバーチャルメモリファイルを削除するオプションです。大容量の sleepfileを削除する場合もあります。 通常、これらのファイルは起動中に削除、再作成されます。
特殊ファイルの削除
OS Package の作成にあたり、Apple は以下のファイルの削除を推奨します:
/private/var/db/BootCache.playlist/private/var/db/volinfo.database
当該ファイルを確実に削除するためのオプションです。
キャッシュの削除
OS Package を作成する前に /Library/Caches ディレクトリ内のファイルを削除するオプションです。
システムキーチェーンの削除
OS からシステムキーチェーンを削除し、新しいシステムキーチェーンを作成するオプションです。このオプションでは、コンピュータをディレクトリサービスにバインディングする際、「指定されたコンピュータは既に存在します」というエラーの発生を防ぎます。
ごみ箱を空にする
あらゆるユーザに対し、~/.Trash フォルダ内のごみを空にするオプションです。ごみ箱が空であることを反映するため、ユーザのcom.apple.dock.plist ファイルを更新します。
ローカルディレクトリサービスの MCX レコードの削除
OS Package を作成する前に /var/db/dslocal/nodes/Default/computers/localhost.plist ファイルを削除するオプションです。
OS のインストールと設定
OS Package を作成する前に OS をインストール、設定する方法については、以下のナレッジベースの資料を参照してください。
OS のパッケージング
設定が終了した OS を別の起動ディスクで起動し、DMG を作成します。
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Composer を開き、ローカル認証を実行します。
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ツールバーのNew (新規) をクリックします。
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サイドバーの Operating System (オペレーティングシステム) から Build OS Package (OS Package の作成) を選択してください。
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パッケージ化したいドライブを選び、Next (次へ) をクリックします。
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不要なファイルをパッケージから削除するオプションを選択し、Next (次へ) をクリックします。
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パッケージ名を入力し、保存場所を選択してから Build (ビルド) をクリックします。
関連情報
以下に挙げるナレッジベースの資料に関連情報が記載されています。
How Composer Displays Partitions when Building OS Packages
OS Package の作成中に Composer (v9.7 以降) でパーティションを表示する方法を確認します。