新機能

2020 年 10 月 15 日アップデート

これらのリリースノートの最初の発行以降、次のアップデートが行われました:

  • プロバイダバンドル識別子のコンピュータ構成プロファイル設定にメモを追加しました

  • 「その他の変更と機能強化」セクションの新しい JamfAAD プロンプトの機能強化の説明を明確にしました

2020 年 9 月 28 日に更新

「コンピュータ構成プロファイル」セクションは、VPN payload の次の設定の要件を明確にするために、これらのリリースノートが最初に発行されてから更新されました:

  • DNS サーバアドレス

  • ドメイン名

  • DNS 検索ドメイン

  • DNS 補足ドメイン

  • 検索ドメインのリゾルバリストの補足ドメインを含む

iOS、iPadOS、tvOSとの互換性

Jamf Pro 10.24.1 は、次の互換性を提供するようになりました。

  • iOS 14

  • iPadOS 14

  • tvOS 14

これには、次の管理ワークフローに対する互換性も含まれます。

  • 登録およびインベントリレポーティング

  • 構成プロファイル

  • App 配布

  • Self Service のインストール

  • Self Service の開始と接続

  • Self Service 経由の App 配布

互換性と新機能のサポートは、最新の Apple ベータリリースでのテストに基づいています。

PreStage Enrollment (事前登録) の拡張機能

コンピュータのアカウント設定の拡張機能

PreStage Enrollment (事前登録) を使用してコンピュータを登録する場合に、ローカル管理者アカウントの MDM を有効にできるようになりました。ローカル管理者アカウントの MDM を有効にするには、Computers (コンピュータ) > PreStage Enrollments (事前登録) > Account Settings (アカウント設定) に移動し、「Make the local administrator account MDM-enabled (ローカル管理者アカウントの MDM を有効にする)」チェックボックスを選択します。この設定により、設定アシスタント中に作成されたローカルユーザが MDM 対応となること、およびユーザレベルの構成プロファイルをインストールすることを防止します。

コンピュータ PreStage Enrollment (事前登録) の作成方法の詳細については、Jamf Pro 管理者ガイドの「コンピュータ PreStage Enrollment (事前登録)」を参照してください。

追加スキップステップ

コンピュータとモバイルデバイス Prestage Enrollment (事前登録) に、以下のスキップステップを選択できます。

  • アクセシビリティ (macOS)

  • ソフトウェアアップデートが完了 (iOS)

  • 復元完了 (iOS)

コンピュータ構成プロファイル

下表は、このリリースの payload で構成されたコンピュータ構成プロファイルの拡張機能の概要を示しています。

設定

Payload に含まれるキー

要件

注記

カレンダー (拡張機能)

VPN 接続

VPNUUID

macOS 10.7 以降

カレンダー App の VPN 接続を構成できるようになりました。

連絡先 (拡張機能)

VPN 接続

VPNUUID

macOS 10.7 以降

連絡先 App の VPN 接続を構成できるようになりました。

LDAP (拡張機能)

VPN 接続

VPNUUID

macOS 10.7 以降

LDAP の VPN 接続を構成できるようになりました。

シングルサインオン拡張機能

シングルサインオン拡張機能 Payload がユーザレベルの構成プロファイルで使用できるようになりました。

構成した設定と関連付けたキーのすべては、プロファイルがコンピュータに配布される際に Payload に含まれます。Payload に含まれるキーの詳細については、Jamf Pro 10.15.0 リリースノートの「Computer Management Capabilities (コンピュータ管理の機能)」を参照してください。

VPN (拡張機能)

 

 

 

セーフリストに登録済みのドメイン

AssociatedDomains

macOS 10.9 以降

Per App VPN 接続を使用できるドメインのリスト。

ブロックリストに登録済みのドメイン

ExcludedDomains

Per App VPN 接続を使用できないドメインのリスト

アイドルタイマー

DisconnectOnIdleTimer

macOS 10.7 以降

VPN 接続を切断するまでの待機時間を構成できるようになりました。

DisconnectOnIdle

アイドルタイマーの設定が「切断しない」に構成されている場合、待機中にコンピュータが VPN 接続から切断されることを DisconnectOnIdle が防止します。デフォルトでは、アイドルタイマーの設定は「Never (待機なし)」に構成されています。

プロバイダバンドル識別子

ProviderBundleIdentifier

VPN プロバイダに「カスタム SSL」を選択している場合のバンドル識別子。

注: このフィールドは、既存および新規のすべての構成ファイルで構成し、VPN プロバイダとして「カスタム SSL」を選択する必要があります。

DNS サーバアドレス

ServerAddresses

  • macOS 10.7 以降

  • ユーザレベルプロファイル

  • 接続タイプに IKEv2 を選択

DNS サーバ IPv4 と IPv6 アドレスのリスト。

ドメイン名

DomainName

トンネルのプライマリドメイン名を指定できるようになりました。

DNS 検索ドメイン

SearchDomains

シングルラベルのホスト名を完全に修飾するために使用されるドメイン文字列のリスト。

DNS 補足ドメイン

SupplementalMatchDomains

どの DNS クエリが DNS サーバアドレスリストで DNS リゾルバ設定を使用するかを特定するために使用されるドメイン文字列のリスト。

検索ドメインのリゾルバリストの補足ドメインを含む

SupplementalMatchDomainsNoSearch

DNS Supplemental Domains (DNS 補足ドメイン) フィールドのドメインを検索ドメインのリゾルバのリストに追加します。

モバイルデバイス構成プロファイル

下表は、このリリースの payload で構成されたモバイルデバイス構成プロファイルの拡張機能の概要を示しています。

設定

Payload に含まれるキー

要件

注記

カレンダー (拡張機能)

VPN 接続

VPNUUID

iOS 4 以降

カレンダー App の VPN 接続を構成できるようになりました。

連絡先 (拡張機能)

VPN 接続

VPNUUID

iOS 4 以降

連絡先 App の VPN 接続を構成できるようになりました。

DNS 設定 (新しい Payload)

暗号化された DNS 設定を構成できるようになりました。

DNS プロトコル

DNSProtocol

iOS 14 以降

 

暗号化されたトランスポートプロトコルが、DNS サーバと通信するために使用されます。

サーバ名

ServerName

DNS over TLS (DoT) サーバのホスト名が、サーバ証明書を検証するために使用されます。サーバアドレスが提供されない場合、サーバアドレスを特定するために、ホスト名が使用されます。

サーバ URL

ServerURL

DNS-over-HTTPS サーバの URI テンプレート。この URL には「https://」スキームを使用する必要があります。URL のホスト名またはアドレスが、サーバ証明書を検証するために使用されます。サーバアドレスが提供されない場合、サーバアドレスを特定するために、ホスト名または URL のアドレスが使用されます。

サーバアドレス

ServerAddresses

DNS サーバ IP アドレスの文字列。これらの IP アドレスには IPv4 および IPv6 アドレスが混在している可能性があります。

DNS クエリドメイン

SupplementalMatchDomains

どの DNS クエリが DNS サーバを使用するかを特定するために使用されるドメイン文字列のリスト。提供されない場合は、すべてのドメインが DNS サーバを使用します。
1 つのワイルドカード * プレフィックスをサポートします。例えば、*.example.com および example.com は双方とも mydomain.example.com および your.domain.example.com に対して一致しますが、mydomain-example.com に対して一致しません。

ユーザにより DNS 設定を無効化

ProhibitDisablement

制限されている場合、ユーザが DNS 設定を無効にするのを禁止します。監視対象のみ

オンデマンドのルール

OnDemandRules

DNS 設定を定義する一連の規則。これらの規則は、VPN Payload のオンデマンド規則の構成と同一です。

Exchange ActiveSync (拡張機能)

VPN 接続

VPNUUID

iOS 14 以降

Exchange ActiveSync の VPN 接続を構成できるようになりました。

現在のパスワードを上書きする

OverridePreviousPassword

iOS 14 以降

Payload に入力したパスワードをユーザの現在のパスワードに上書きできるようになりました。

Google アカウント (拡張機能)

VPN 接続

VPNUUID

iOS 9.3 以降

Google アカウントの App の VPN 接続を構成できるようになりました。

LDAP (拡張機能)

VPN 接続

VPNUUID

iOS 4 以降

LDAP の VPN 接続を構成できるようになりました。

メール (拡張機能)

VPN 接続

VPNUUID

iOS 14 以降

メール App の VPN 接続を構成できるようになりました。

通知 (拡張機能)

プレビューを表示

PreviewType

iOS 14 以降

通知プレビューの表示を構成できるようになりました。管理者は「Always (常に表示する)」、「When Unlocked (アンロック時は表示する)」、「Never (表示しない)」から選択できます。

制限—機能タブ (拡張機能)

App Clip

allowAppClips

iOS 14 以降

Jamf Pro はユーザからの App Clip を非表示にできるようにしました。これにより、ユーザが使用中のデバイスに App Clip を追加したり、そのデバイスから既存の App Clip を削除することを防止します。

SCEP (拡張機能)

キーサイズ (拡張機能)

 

iOS 14 以降

Jamf Pro は SCEP Payload の構成時に、キーサイズ (ビット) のオプションとして「4096」ビットを提供するようになりました。

設定項目をスキップ (新しいPayload)

デバイスの設定中にスキップする項目を構成できるようになりました。この Payload の設定はデバイスに配置された構成プロファイルの SkipSetupItems キーの下にグループ化されます。

Androidから移行をスキップ

Android

iOS 10.14 以降

復元画面がスキップされない場合、復元画面の「Android から移動」オプションを削除します。

外観モードをスキップ

Appearance

表示方法の選択画面をスキップします。

Apple ID をスキップ

AppleID

Apple ID の設定画面をスキップします。

生体認証の設定をスキップ

Biometric

生体認証の設定画面をスキップします。

デバイス間の移行をスキップ

DeviceToDeviceMigration

デバイス間の移行の設定画面をスキップします。

解析をスキップ

Diagnostics

App 分析画面をスキップします。

True Tone をスキップ

DisplayTone

トーンの表示設定画面をスキップします。

ホームボタンの触覚をスキップ

HomeButtonSensitivity

ホームボタンの触覚の設定画面 (iPhone 7、iPhone 7 Plus、iPhone 8、iPhone 8 Plus、iPhone SE) をスキップします。

iMessage と FaceTime をスキップ

iMessageAndFaceTime

iMessage および FaceTime 画面をスキップします。

位置情報サービスをスキップ

Location

位置情報サービスを無効にします。

電話番号を使用したメッセージのアクティベーションをスキップ

MessagingActivationUsingPhoneNumber

iMessage 画面をスキップします。

オンボーディング画面をスキップします。

OnBoarding

ユーザに機能を説明するためのオンボーディング情報画面をスキップします。

パスコードをスキップ

Passcode

パスコードの画面を非表示にし、無効化します。

Apple Pay をスキップ

Payment

Apple Pay の設定画面をスキップします。

データとプライバシーをスキップ

Privacy

プライバシーの画面をスキップします。

App とデータをスキップ

Restore

バックアップからの復元を無効化します。

復元完了をスキップ

RestoreCompleted

復元完了の画面をスキップします。

スクリーンタイムをスキップ

ScreenTime

Screen Time 画面をスキップします。

モバイル通信の設定をスキップ

SIMSetup

モバイル通信の追加設定画面をスキップします。

Siri をスキップ

Siri

Siri を無効にします。

ソフトウェアアップデートをスキップ

SoftwareUpdate

必須のソフトウェアアップデート画面をスキップします。

利用規約をスキップ

TOS

利用規約をスキップします。

アップデート完了をスキップ

UpdateCompleted

ソフトウェアアップデートの完了画面をスキップします。

Apple Watch の移行をスキップ

WatchMigration

Apple Watch の移行画面をスキップします。

ようこそをスキップ

Welcome

ようこそ画面をスキップします。

拡大表示をスキップ

Zoom

ズームの設定画面をスキップします。

購読されたカレンダー (拡張機能)

VPN 接続

VPNUUID

iOS 4 以降

カレンダー購読 の VPN 接続を構成できるようになりました。

VPN (拡張機能)

セーフリストに登録済みのドメイン

AssociatedDomains

iOS 7 以降

Per App VPN 接続を使用できるドメインのリスト。

ブロックリストに登録済みのドメイン

ExcludedDomains

Per App VPN 接続を使用できないドメインのリスト

ユーザがオンデマンドの VPN 設定を無効にするのを禁止

OnDemandUserOverrideDisabled

iOS 4 以降

ユーザが使用中のモバイルデバイスの DNS 設定を無効化するのを防止できるようになりました。

MTU

MTU

IKEv2 VPN 接続の Maximum Transmission Unit (MTU:最大送信単位) を指定できるようになりました。

DNS サーバアドレス

ServerAddresses

DNS サーバ IPv4 と IPv6 アドレスのリスト。

ドメイン名

DomainName

トンネルのプライマリドメイン名。

DNS 検索ドメイン

SearchDomains

シングルラベルのホスト名を完全に修飾するために使用されるドメイン文字列のリスト。

DNS 補足ドメイン

SupplementalMatchDomains

どの DNS クエリが DNS サーバアドレスリストで DNS リゾルバ設定を使用するかを特定するために使用されるドメイン文字列のリスト。

検索ドメインのリゾルバリストの補足ドメインを含む

SupplementalMatchDomainsNoSearch

DNS Supplemental Domains (DNS 補足ドメイン) フィールドのドメインを検索ドメインのリゾルバのリストに追加します。

Wi-Fi (拡張機能)

MAC アドレスランダム化を無効化

DisableAssociationMACRandomization

iOS 14 以降

ワイヤレスネットワークの MAC アドレスのランダム化を無効にできるようになりました。この設定を有効にしている場合、構成されたネットワークがプライバシー保護のレベルを低下させていることを示すプライバシー警告がデバイスの設定画面に表示されます。

ユーザレベルの構成プロファイル (共有 iPad として有効化された iPad 向け)

共有 iPad を有効にした状態で Jamf Pro に登録している iPad にユーザレベルのモバイルデバイス構成プロファイルを適用できるようになりました。この機能により、該当の iPad にログインしているユーザに構成プロファイルを直接配布できるようになるため、ご使用の環境における共有 iPad のワークフローが強化されます。例えば、ユーザが特定のウェブページにアクセスできるようにする Web Clip Payload を使用して構成プロファイルを作成することができます。各ユーザが該当の iPad にログインすると、プロファイルがそのユーザのデバイスにインストールされ、ユーザはホーム画面から直接ウェブページにアクセスすることが可能になります。

iPads を Jamf Pro に登録し、 共有 iPad を有効にする必要があります。モバイルデバイス PreStage Enrollment (事前登録) を使用して登録時に共有 iPad を有効にすることができます。詳しくは、Jamf Pro 管理者ガイド モバイルデバイス Prestage Enrollment (事前登録) を参照してください。

ユーザレベルの構成プロファイルを作成するには、Jamf Pro にプロファイルを作成する際に「ユーザレベル」を指定します。Payload が動的に表示され、レベルに基づいた構成に利用できます。プロファイルの一般 Payload のプロファイルレベルにアクセスできます。

: 次に示す Payload は現時点ではユーザレベルで利用可能です。

  • Single Sign-On 拡張機能

  • Web Clip

プロファイルが iPad にインストールされると、プロファイルがインストールされた各ユーザ用の マネージド Apple ID を表示できるようになります。この情報はモバイルデバイスのインベントリ情報の Profile (プロファイル) カテゴリで参照できます。

ユーザレベルのモバイルデバイス構成プロファイルの作成および配布を行う際は、次の点にご留意ください。

  • Scope 構成 —プロファイルの Scope を構成するには、必ず共有 iPad を有効にした Scope に iPad を追加するようにしてください。これにより、潜在的な各ユーザ用のデバイスにプロファイルがインストールされるようになります。各ユーザがログインすると、デバイスにプロファイルがインストールされます。

    : Jamf Pro にプロファイルが保存される前にユーザが iPad にログインした場合は、デバイスにプロファイルがインストールされるよう、ユーザは iPad から一旦ログアウトし、ログインし直す必要があります。

  • プロファイルの配布—ユーザレベルのプロファイルを適用するには、「自動インストール」の方法を使用してプロファイルを配布する必要があります。Self Service で利用可能となったユーザレベルのプロファイルはデバイスにインストールされません。

  • プロファイルの削除—プロファイルの Scope からデバイスを削除するか、Jamf Pro からプロファイルを削除すると、各ユーザ用の iPad からプロファイルが削除されます。各ユーザは、ユーザのプロファイルを削除するために iPad にログインする必要があります。Jamf Pro からプロファイルを削除すると、RemoveProfile コマンドがキューに投入されます。ユーザがデバイスにログインするまで、このコマンドはデバイスのインベントリ情報に保留中として表示されます。

  • ProfileList コマンド ProfileList コマンドが管理履歴に表示されます。次の状態を示すために 2 回以上表示することができます。

    • クラスルームのワークフローの一部である iPad 向け EDU プロファイル

    • 標準的な構成プロファイルのワークフロー

モバイルデバイス用の追加のリモートコマンド

モバイルデバイス用に、以下のリモートコマンドが Jamf Pro に追加されました。

リモートコマンド

要件

注記

Mass Action (一括処理) として利用可能

Jamf Teacher により設定された制限を削除

  • iOS 10.11 以降

  • 監視対象

生徒の学校が発行したデバイスで Jamf Teacher が設定した制限を削除できます。このオプションは、Jamf Teacher の設定で Jamf Teacher が有効になっている場合にのみ表示されます。Jamf Teacher による生徒のデバイスへの制限を解除するには、「Remove restrictions set by Jamf Teacher (Jamf Teacher によって設定された制限を解除する)」権限を持つ Jamf Pro ユーザアカウントが必要です。

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タイムゾーンを設定

  • iOS 14 以降

  • tvOS 14 以降

ユーザは 位置情報サービスがオフの場合でも、デバイスにタイムゾーンを設定できるようになりました。

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モバイルデバイスの追加報告機能

  • Jamf Pro は、iOS 14 以降、または tvOS 14 以降を搭載したデバイスのモバイルデバイスインベントリ情報にタイムゾーンを表示するようになりました。

  • Jamf Pro は、共有 iPad の各ユーザのマネージド Apple ID に加えて、各ユーザアカウントのステータスをデバイスのインベントリ情報に表示するようになりました。ステータスは次のようにレポートされます。

    • ログイン

    • ログアウト

    • 同期保留中の状態でのログアウト

マネージド App の削除をユーザに許可

ユーザが使用中のモバイルデバイスからマネージド App を削除するのを防止したり許可したりできるようになったため、ご使用の環境においてマネージド App をさらに管理しやすくなりました。ユーザが使用中のデバイスから App を削除しても、その App は依然として Jamf Pro の App カタログからアクセス可能です。この機能は App Store App および iOS 14 以降を搭載したモバイルデバイスにインストールされた In-House App に適用されます。

この機能を利用するには、マネージドモバイルデバイスの App に移動し、Allow users to remove app (App の削除をユーザに許可) を選択します。

Jamf Teacher App との統合

Jamf Teacher は無料のモバイルデバイス App で、学校が発行した生徒用デバイスに対して教師が制限付き管理を行うことを許可します。Jamf Pro への統合後は、教師は Jamf Teacher を使用して次のことを実施できます。

  • 生徒を特定の App やウェブサイトにロックし、クラスを管理する

  • 生徒がレッスン用の App やウェブサイトのみにアクセスすることを許可し、レッスンを作成して開始する

管理者は次に示す内容を行うことにより、Jamf Teacher の管理機能を制限できます。

  • Jamf Teacher の制限を生徒のデバイスに設定できる期間を構成する

  • Jamf Teacher のエンドにより各制限が適用される時間を構成する

  • 一括処理またはリモートコマンドを使用して、Jamf Teacher により設定された制限を削除する

Jamf Teacher を Jamf Pro と統合する方法の詳細については、Jamf Pro 管理者ガイドの「Jamf Teacher を Jamf Pro と統合する」を参照してください。

Jamf Reset の導入

Jamf Reset は、Jamf Pro サーバで OAuth 認証プロトコルを使用できるようになりました。Jamf Reset 2.0.0 が Jamf Pro 10.23.0 以降に追加される際、この統合は自動的に行われます。

OAuth 認証への切り替え—Jamf Reset の以前のバージョンがオーガニゼーションで使用されていた場合、App の更新をモバイルデバイスに配布する前に、Jamf Reset のマネージド App の構成も更新する必要があります。Jamf Reset の API 呼び出しを行う際に、専用の Jamf Pro ユーザアカウントが以前に使用されている場合は、OAuth 認証に切り替え後に、このアカウントを削除できます。

基本認証の使用を続行 - 管理者に OAuth 認証へ移行する時間を確保させるために、Jamf Reset 2.0.0 は引き続き基本認証をデフォルトで使用します。Jamf Reset の以前のバージョンを展開している場合は、Jamf Reset 2.0.0 にアップグレードして、現在のマネージド App の構成と Jamf Reset API 呼び出しに専用の Jamf Pro ユーザアカウントを引き続き使用できます。

重要: Jamf Reset の将来のリリースでは、基本認証の互換性は継続されません。基本認証の継続が停止される前に、Jamf Pro 10.23.0 以降にアップグレードし、OAuth 認証へ切り替えることが推奨されます。

Apple に承認されると、Jamf Reset 2.0.0 をApp Store から入手できるようになります。

Apple Push Notification Service (APNs) HTTP/2 コミュニケーションプロトコル

Apple プッシュ通知サービスとのデフォルトの通信向けの HTTP/2 プロトコルは、 自動的に Jamf Pro のクラウドホスト型のインスタンス のすべてにおいて段階的に有効化される予定です。ご使用の環境でプロトコルが使用されているかを検証するには、Jamf Pro でSettings (設定) > Global Management (一括管理) > Push Certificates (プッシュ証明書) > MDM Push Notification Certificate (MDM プッシュ通知証明書) に移動してください。

関連情報については、Apple の以下の資料を参照してください。

プッシュ証明書の拡張機能

Apple Push Certificates Portal でプッシュ通知証明書を生成するために使用される Apple ID を格納できるようになりました。これにより、この Apple ID を記録し、証明書の更新が必要な時に利用することができます。この機能を利用するには、Settings (設定) > Computer Management (コンピュータ管理) > Push Certificate (プッシュ証明書) に移動してください。

Venafi 証明書 Payload に追加される UPN のサポート

ユーザのプリンシパル名 (UPN) 用のフィールドが Venafi 統合の証明書 Payload に追加されました。この機能を利用するには、Jamf PKI Proxy 1.1.0 以降が必要です。

macOS 向け Self Service の改善点

Self Service のユーザインタフェースの実用性を高めるために、以下の点が変更されました。

  • Activity (アクティビティ) タブの名前を History (履歴) と変更し、ソフトウェアの利用可能なアップデートは表示されなくなりました。History (履歴) タブは、Self Service 経由で過去にインストールされたア項目の履歴のみをリスト表示するようになりました。

  • 各項目固有の通知、パッチポリシー、およびその他のソフトウェアのアップデートを Self Service のツールバーの Notifications (通知) タブに表示するようになりました。

QuickAdd パッケージ登録を使用する際の制限

今後のリリースで、QuickAdd パッケージを使用して Jamf Pro にコンピュータを登録することは制限されます。macOS のセキュリティ変更が予定されているため、この登録方法は推奨されなくなりました。

最初に MDM を登録するワークフローを使用することを推奨します。これには、Automated Device Enrollment (自動デバイス登録) および User-Initiated Enrollment (ユーザによる登録) が含まれます。これらのワークフローでは、最初に MDM プロファイルがインストールされ、その後、Jamf Pro が MDM コマンドを使用して Jamf 管理フレームワークを自動的にインストールします。

Jamf Pro API の変更点および強化

Jamf Pro API β がユーザテスト用に公開されました。Jamf Pro API のベース URL は /api です。Jamf Pro API と新しい API ランディングページの Classic API の両方に対して、ドキュメントにアクセスできるようになりました。ランディングページにアクセスするには、Jamf Pro URL に「/api」を追加してください。例: https://jss.instancename.com:8443/api

注: Jamf Pro API の開発が進むにつれ、今後のリリースは機能性に影響を与える、もしくは断絶する変更を含むことがあります。生産環境のアップグレード前に Jamf Pro API を使用し、既存ワークフローのテストを実施することを強く推奨します。

以下のエンドポイントが追加されました:

  • GET /v1/teacher-app

  • PUT /v1/teacher-app

以下の変更が行われました:

  • the /v2/computer-prestages および /v2/mobile-device-prestages のエンドポイントにおいて使用される DeviceEnrollmentPrestageV2 モデルに次のフィールドが追加されました。

    • autoAdvanceSetup (必須)

    • language

    • region

  • timeZone フィールドは GET /v2/mobile-devices/{id}/detail のレスポンスに含まれました。

  • 次のエラーコードが更新されました。

    • CHILD_NODE_STARTUP_ERROR が SECONDARY_NODE_STARTUP_ERROR という名前に変更されました。

    • MASTER_NODE_NOT_SET_ERROR が PRIMARY_NODE_NOT_SET_ERROR という名前に変更されました。

これらの変更の詳細については、Jamf Pro API ドキュメントを参照してください。

その他の変更と機能拡張

  • JamfAAD 通信用の Microsoft 認証ライブラリをアップグレードし、JamfAAD プロンプトを追加して、ユーザが macOS 10.15 以降を搭載したコンピュータの新しい認証プロセスを使用して Microsoft Intune にログインできるようにしました。

  • Jamf Pro はユニバーサル購入としてデベロッパが提供する App の配布をサポートするようになりました。これにより、サポートされたすべてのプラットフォームを介して App を配布することが可能になります。

留意点

  • 今回のリリースで実装された機能リクエストは、
    https://www.jamf.com/jamf-nation/feature-requests/versions/298/jamf-pro-10-24-1 で確認できます。

  • 新規および最近更新された Jamf Pro ガイドとテクニカルペーパーのリストは、製品説明書 を参照してください。

  • Jamf Pro の新機能に関連する新しい権限は、デフォルトで無効に設定されています。

  • インターフェイスを正しく表示するため、Jamf Pro のアップグレード後は、必ずブラウザのキャッシュを消去することを推奨します。


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