スマートグループ

Jamf Pro では、マネージド状態のコンピュータやモバイルデバイス、またはユーザのスマートグループを作成できます。1 つ以上のインベントリ属性に基づいてスマートグループを作成できます。

問題を回避するには、スマートグループのクライテリアを明確に定義し、2 つのスマートグループが互いのメンバーに依存し合うような循環再計算を避けてください。Scope 設定、展開、アクション可能な項目には、スマートグループの使用が推奨されます。情報収集、クエリ、およびレポートには、アドバンス検索機能をご利用ください。

スマートグループの作成基盤となるインベントリ属性については、以下のセクションを参照してください。

作成したスマートグループのメンバーシップを確認できます。

クライテリア (基準) オペレータ (演算子)

以下のテーブルは、値を修飾するために使用されるオペレータとその例を示したものです。

オペレータ

定義

is

指定された文字列に正確に一致する

クライテリア「'Computer Name’ is 'Test Computer 6'」には、「Test Computer 6」という名称を持つコンピュータが含まれます。一方、「Test Computer 7」という名称を持つコンピュータは含まれません。

is not

指定された文字列に正確に一致しない値に一致する

クライテリア「'Display Name' is not 'CEO iPad'」には、「CEO iPad」という正確な表示名を持つデバイスを除くすべてのデバイスが含まれます。一方、「CEO iPad Old」という表示名を持つデバイスは含まれません。

like

指定された文字列を含む値に一致する

クライテリア「'Computer Name’ like 'AP Science Mac'」には、「AP Science Mac 1」、「AP Science Mac 2」、「AP Science Mac 3」などの名称を持つコンピュータが含まれます。

not like

指定された文字列を含まない値に一致する

クライテリア「'Display Name' not like 'Staff'」には、「Student A」、「Student B」、「Smith Personal iPhone」などの表示名を持つデバイスが含まれます。

matches regex

指定された正規表現 (regex) に一致する値に一致する正規表現 (regex) の詳細については、Using Regex with Smart Groups and Advanced Searches (スマートグループとアドバンス検索で Regex を使用する) の記事を参照してください。

クライテリア「'Computer Name' matches regex '^LAB-.*$s'」には、「LAB-ART-101」、「LAB-CS-101」、「LAB-CS-102」などの名称を持つコンピュータが含まれます。

does not match regex

指定された正規表現 (regex) に一致しない値に一致する正規表現 (regex) の詳細については、Using Regex with Smart Groups and Advanced Searches (スマートグループとアドバンス検索で Regex を使用する) の記事を参照してください。

クライテリア「'Display Name' does not match regex '^HS'」には、「iPad HS loaner」や「11 HS iPad」などの表示名を持つデバイスが含まれます。

And/Or グループ化

複数のクライテリアを使用する場合、「and/or」によるグループ化を使用してそれらのクライテリア間の関係を定義し、アドバンス検索に含めたいデバイスを含むロジックを作成することができます。複数のクライテリアを使用する際に、以下のグループ化を適用することができます。
  • andすべての関連するクライテリアを満たすデバイスのみがメンバーシップに含まれます。
  • or (または)関連するクライテリアのいずれかを満たすデバイスがメンバーシップに含まれます。

クライテリア間の関係を定義するために、より複雑なロジックを必要とする場合、括弧のポップアップを使用してクライテリアをグループ化することができます。

スマートグループの作成

要件

Send email notification on membership change (メンバーシップの変更に関するEメール通知を送信) 設定を有効にするには、Jamf Pro で E メール通知を有効にする必要があります。詳しくは、以下を参照してください:

  1. Jamf Pro で、サイドバーのトップの Computers (コンピュータ) Devices (デバイス) 、またはUsers (ユーザ) をクリックします。
  2. Smart Computer Groups (スマートコンピュータグループ)Smart Device Groups (スマートデバイスグループ)、または Smart User Groups (スマートユーザグループ) をクリックします。
  3. New (新規) をクリックします。
  4. グループの表示名を入力します。
  5. E メール通知を有効にするには、Send email notification on membership change (メンバーシップの変更に関するEメール通知を送信) チェックボックスを選択します。
  6. Criteria (クライテリア) タブをクリックし、グループにクライテリアを追加します:
    1. Add (追加) をクリックします。
    2. Choose (選択) をクリックし、追加したいクライテリアを選びます。
      注:

      最も頻繁に使用する 30 のクライテリアのみが一覧表示されます。追加のクライテリアを表示するには、Show Advanced Criteria (アドバンスクライテリアを表示) をクリックします。

    3. Operator (オペレータ) ポップアップメニューからオペレータを選択します。
    4. Value (値) フィールドに値を入力するか、Browse (閲覧) をクリックすることにより値を検索します。
    5. 必要に応じ、a から d の手順を繰り返してクライテリアを追加します。
      注:

      クライテリアが設定されていないスマートグループを作成すると、すべてのマネージドコンピュータ、モバイルデバイス、またはユーザがメンバーシップに含まれます。

  7. And/Or (And/Or (および/または)) のポップアップメニューからオペレータを選び、クライテリア間の関係を指定します。
  8. Criteria (クライテリア) をグループ化し、複数のオペレーションをつなげるには、ポップアップメニューからカッコを選び、グループ化したいクライテリアの周りを囲みます。
  9. (オプション) Smart Device Group を作成する場合、このグループへ加入したモバイルデバイスへリモートコマンドを送信するため、モバイルデバイスへのリモートコマンド送信を構成できます。例えば、壁紙設定のリモートコマンドを構成すれば、グループへ加入したデバイスの壁紙を自動的に設定できます。Automated Management (自動管理) タブをクリックし、グループメンバーのデバイスに対するリモートコマンド送信を構成します。
  10. 保存 をクリックします。
  11. (オプション) View (表示) をクリックすると、グループメンバーシップのリストが表示されます。

グループ内のオペレーションは、リストの順番に従って (上から下へ) 実行されます。

以下の状態になると、毎回グループメンバーシップがアップデートされます。

  • コンピュータが Jamf Pro へインベントリ送信し、指定クライテリアを満たす/満たさない場合。

    注:

    一部のインベントリ属性は、インベントリ送信時ではなく、コンピュータのチェックイン時 (最終チェックインなど) にアップデートされます。これらの属性に基づくクライテリアを含むスマートグループは、コンピュータのチェックインごとにメンバーシップをアップデートします。

  • モバイルデバイスが Jamf Pro に通信し、指定クライテリアを満たす/満たさない場合。

  • ユーザ情報が編集されます。

スマートグループのメンバーシップ表示

  1. Jamf Pro で、サイドバーのトップの Computers (コンピュータ) Devices (デバイス) 、またはUsers (ユーザ) をクリックします。
  2. Smart Computer Groups (スマートコンピュータグループ)Smart Device Groups (スマートデバイスグループ)、または Smart User Groups (スマートユーザグループ) をクリックします。
  3. メンバーシップを確認したいスマートグループをクリックします。
  4. View (表示) をクリックします。

グループメンバーシップリストが表示されます。

スマートグループの依存性の表示

スマートグループの依存性レポートを表示して、Jamf Pro でスマートグループを使用している場所を特定できます。これは、現環境内でスマートグループを最適に使用および整理する方法を決定するのに役立ちます。

  1. Jamf Pro で、サイドバーのトップの Computers (コンピュータ) または Devices (デバイス) をクリックします。
  2. Smart Computer Groups (スマートコンピュータグループ)Smart Device Groups (スマートデバイスグループ)、または Smart User Groups (スマートユーザグループ) をクリックします。
  3. 依存性を確認したいスマートグループをクリックします。
  4. Reports (レポート済み) タブをクリックします。
スマートグループの依存性を一覧表示するテーブルが表示されます。

Jamf Pro Dashboard にスマートグループを追加する

Jamf Pro Dashboard にスマートグループを追加すると、選択した基準に基づいて、コンピュータ、モバイルデバイス、またはユーザの数を監視するのに役立ちます。

  1. Jamf Pro で、サイドバーのトップの Computers (コンピュータ) Devices (デバイス) 、またはUsers (ユーザ) をクリックします。
  2. Smart Computer Groups (スマートコンピュータグループ)Smart Device Groups (スマートデバイスグループ)、または Smart User Groups (スマートユーザグループ) をクリックします。
  3. Jamf Pro Dashboard に追加するスマートグループをクリックします。
  4. Show in Jamf Pro Dashboard (Jamf Pro Dashboard に表示) チェックボックスを選択します。
  5. Jamf Pro ダッシュボードを表示するためには、Jamf Pro ロゴをクリックします。
  6. Jamf Pro Dashboard の Smart Computer Groups (スマートコンピュータグループ)Smart Mobile Device Groups (スマートモバイルデバイスグループ)、または Smart User Groups (スマートユーザグループ) 領域に移動し、追加したスマートグループのウィジェットを見つけます。
  7. 詳細を表示するためには、ウィジェットで任意の項目をクリックします。